
手を動かす前の10分で埋める紙です。埋め終わると、迷いがなくなった状態で1枚に取りかかれます。
そして埋めた中身は、そのまま画像を作るための指示文に組み替えられます。作り直しの回数を、ここで先に減らしておきましょう。
なぜ、何度も作り直すことになるのか
作り直しが止まらない原因は、腕前ではありません。何を一番に見せる1枚なのかを決めないまま、手を動かし始めているからです。
決めていないと、直す理由も基準になるものがないので、なんとなく気に入らない、で永遠に直し続けることになります。逆に決まってさえいれば、直す場所は1回で見つかります。
AIに投げても刺さらないものしか返ってこないのも、同じ理由です。決まっていないことは、AIにも伝わりません。
設計シート本体
まずは何も見ずに、この形をそのまま書き写すか、印刷して使ってください。埋める欄は7つだけです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「誰に・何を一番に」設計シート 作るもの: 日付: / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ ① 誰に(一人だけ) ________________________________________ ________________________________________ □ ② その人が今いちばん気にしていること ________________________________________ □ ③ この1枚で一番に見てほしい言葉(1つ・15文字以内) 「______________________________」 □ ④ 見た人にしてほしい次の行動(1つ) ________________________________________ □ ⑤ 見る場所 ________________________________________ □ ⑥ 伝えたい温度(3語まで) ______ / ______ / ______ □ ⑦ ぜったい入れる要素 ________________________________________ ぜったい入れない要素 ________________________________________ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
各欄に何を書くか
| 欄 | 書くこと | 惜しい書き方 | 良い書き方 |
|---|---|---|---|
| ① 誰に | 一人に絞ります。年齢や職業より、今どんな状態で困っているかを書きます | 30代女性、会社員 | デスクワークで夕方になると首が回らなくなって、寝ても朝スッキリしない人。整体は未経験で、強く押されるのが怖い |
| ② 気にしていること | その人が申し込む直前にためらう理由を、頭に浮かぶ言葉のまま書きます | 価格が心配 | 痛くないか。そのまま何回も通わされないか |
| ③ 一番に見てほしい言葉 | 1つだけ。15文字以内。1枚を1秒だけ見た人の記憶に残す言葉です | 健康な身体を手に入れよう | 初回60分 2,980円 |
| ④ 次の行動 | 見た人が指でする動きを1つだけ書きます | 興味を持ってもらう | 予約ボタンを押して、日時を選ぶ |
| ⑤ 見る場所 | 見る大きさが変わるので必ず書きます。Xのタイムライン、Instagramのフィード、ページの一番上、印刷物など | ネット | Instagramのフィード。手のひらサイズで、指でスクロールしながら見る |
| ⑥ 伝えたい温度 | 3語まで。並べた3語が、色と余白の決め手になります | オシャレでいい感じ | 落ち着いた/清潔/やさしい |
| ⑦ 入れる・入れない | 入れないほうを必ず書きます。ここが直しの回数を一番減らします | 特になし | 入れる=院内の明るい写真、初回料金、予約ボタン/入れない=骨を鳴らす表現、体型の比較写真 |
③が15文字を超えたときは、まだ何を一番に見せるか決まっていない合図です。削るのではなく、選び直しましょう。
埋めた状態の例を3つ
例A 整体院の初回体験の告知
| 欄 | 記入 |
|---|---|
| ① 誰に | デスクワークで夕方になると首が回らなくなって、寝ても朝スッキリしない人。整体は未経験で、強く押されるのが怖い |
| ② 気にしていること | 痛くないか。そのまま何回も通わされないか |
| ③ 一番に見てほしい言葉 | 初回60分 2,980円 |
| ④ 次の行動 | 予約ボタンを押して、日時を選ぶ |
| ⑤ 見る場所 | Instagramのフィード。手のひらサイズ |
| ⑥ 温度 | 落ち着いた/清潔/やさしい |
| ⑦ 入れる・入れない | 入れる=院内の明るい写真、初回料金、予約ボタン/入れない=骨を鳴らす表現、体型の比較写真 |
例B ハンドメイド作家の新作の告知
| 欄 | 記入 |
|---|---|
| ① 誰に | 自分用のアクセサリーを探しているが、量販店のものだと職場でかぶるのが気になる人。手仕事のものが好きだけど、値段が読めなくて手が止まっている |
| ② 気にしていること | いくらなのか。普段着に合わせられるのか |
| ③ 一番に見てほしい言葉 | 一点ものの秋色ピアス |
| ④ 次の行動 | 紹介欄のリンクから在庫を見る |
| ⑤ 見る場所 | Instagramのフィード。あとで見返すために保存されることが多い |
| ⑥ 温度 | あたたかい/素朴/ていねい |
| ⑦ 入れる・入れない | 入れる=実物の色が分かる写真、価格、素材の名前/入れない=派手な背景、色を変える加工、文字の詰め込み |
例C オンライン講座の無料説明会の告知
| 欄 | 記入 |
|---|---|
| ① 誰に | 家にいながら月3万円を作りたいけど、何から手をつけるか決められないまま半年が過ぎている子育て中の人 |
| ② 気にしていること | 自分にもできるのか。その場で売り込まれないか |
| ③ 一番に見てほしい言葉 | 無料オンライン説明会 |
| ④ 次の行動 | 申込のページに進む |
| ⑤ 見る場所 | Xのタイムライン。小さく表示されるので、細い文字は読めない |
| ⑥ 温度 | 誠実/落ち着いた/前向き |
| ⑦ 入れる・入れない | 入れる=日付と時間、参加費無料、オンラインで完結/入れない=収入を保証する言葉、赤い煽り文字 |
埋めたシートを、画像の指示文に変える
ここからが本番です。下の文をそのままコピーして、【 】の中だけ自分のシートの中身に置き換えてから、AIに貼ってください。
並び順は、OpenAIが公開している画像プロンプトの手引きが勧めている順番に合わせてあります。背景や場面から先に決めて、主役、細部、守る約束、と降りていく形です。
なお2026年9月8日に出たGPT Image 2.5(ChatGPT Images 2.5)は、無料のプランを含めて全部のプランで使えます。課金していなくてもそのまま試せます(1日に作れる枚数には上限がある場合があります)。
これから、1枚の画像を作るための設計シートを貼ります。 これを、画像生成にそのまま渡せる日本語の指示文1本に組み替えてください。 【設計シート】 ① 誰に:【 】 ② その人が今いちばん気にしていること:【 】 ③ この1枚で一番に見てほしい言葉(15文字以内):【 】 ④ 見た人にしてほしい次の行動:【 】 ⑤ 見る場所:【 】 ⑥ 伝えたい温度(3語まで):【 】 ⑦ ぜったい入れる要素:【 】 ぜったい入れない要素:【 】 【組み替える順番】次の4つを、この順番に見出しをつけて出してください。 1. 背景・場面 どこで何が起きている1枚かを書く。 ⑤の見る場所に合わせて、縦横の比率と余白の取り方まで決めること。 2. 主役 画面を1秒だけ見た人が、最初に目に入るものを書く。 ③の言葉を主役として扱い、他のものは必ずそれより小さくすること。 3. 大事な見え方の細部 色の方向、光の当たり方、文字を置く場所、③と④の位置の関係を書く。 ②に書いた気がかりを打ち消す見せ方を、ここに1つ入れること。 4. 変えてはいけない約束 ⑦の入れる要素と入れない要素を、そのまま守る条件として書く。 【守ってほしいこと】 ・③の言葉は一字も変えず、そのまま使うこと ・画面に載せる文字は③と④だけにして、説明の文を増やさないこと ・英語に訳さず、日本語のまま出すこと ・難しい言葉を使わず、絵が浮かぶ言い方で書くこと ・最後に「この1枚で一番に目立つもの」を1行だけ書き添えること
変換の前と後を、実物で見てみる
例Aの整体院のシートを、そのまま上の指示文に流し込むと、こういう文が返ってきます。
1. 背景・場面 スマートフォンで見る正方形の1枚。整体院の施術スペースを、 午前の自然光が窓から入る時間帯に、明るく静かに写す。 床と壁は白に近い色で、物が少なく片付いている。 画面の下から3分の1は文字を置くために余白を空ける。 2. 主役 画面の中央よりやや上に「初回60分 2,980円」を大きく置く。 この文字が画面の中で一番大きく、一番はっきり見えるようにする。 数字の部分をさらに太く見せ、他のどの要素もこれより目立たせない。 3. 大事な見え方の細部 色は白と薄い緑を中心に、木の色を少しだけ混ぜる。 光はやわらかく、影を濃くしない。 「予約する」の文字は右下に小さく、指が届く位置に置く。 施術中の手つきは、強く押し込む形ではなく、 手のひらを添えるような形にして、痛そうに見せない。 4. 変えてはいけない約束 院内の明るい写真、初回の料金、予約の案内は必ず入れる。 骨を鳴らす表現、体型の比較写真、赤い煽り文字は入れない。 この1枚で一番に目立つもの:「初回60分 2,980円」の文字
シートで決めた③が、そのまま画面の中で一番大きいものとして指定されているのが分かると思います。ここが最初から決まっていると、出てきた1枚を直す場所も1回で見つかります。
10分で埋めるための順番のコツ
1つ目。迷ったら③から書きましょう。 上から順に埋めようとすると①でほぼ止まります。一番に見てほしい言葉を先に決めてから①に戻ると、誰に向けた言葉なのかが自然に見えてきます。
2つ目。①は、実在する誰か1人を思い浮かべて書きましょう。 過去に相談してくれた人、友人、以前の自分。想像で作った人物像より、実際に会ったことのある1人のほうが、②がすぐ出てきます。
3つ目。⑦は最後に、これまで作り直した理由から書きましょう。 前に何度も直したところが、そのまま入れない要素になります。思い出せないときは、入れない要素を1つだけ書けば十分です。
埋め終わったあとの見直し
作った1枚ができたら、この5つだけ確認しましょう。
- ③に書いた言葉が、画面の中で一番大きく見えているか
- ①の人が見たときに、自分に向けた1枚だと分かるか
- ②の気がかりを打ち消すものが、どこかに1つ入っているか
- ④の行動が、迷わず1つに決まっているか
- ⑦の入れない要素が、1つも紛れ込んでいないか
1つでも外れていたら、画像を作り直す前にシートに戻ります。直すのは絵ではなく、決めごとのほうです。
まずこれだけやるなら
今いちばん近いうちに作る1枚を思い浮かべて、③の欄だけ埋めてください。 15文字以内で1つだけです。
ここが決まると、残りの6欄は驚くほど早く埋まります。
9/24・9/26・9/27の3日間のセミナーでは、このシートで決めた中身を実際の1枚にどう落とすかを、まとさんと一緒に手を動かしながら見ていきます。3日とも同じ内容なので、都合のいい日を1回選んでもらえれば大丈夫です。
